ぼくがサラリーマン時代にお世話になった方と、
数年前にお会いしたとき、その方が言われた。
『会社を辞めて山奥で雉を育てるよ』
大手企業にお勤めでまだ定年前だというのに
思い切ったことをされるなとその時は思っていた。
そして先日、一通の「開店案内」がぼくの元に届いた。
冒頭には、
<念願のきじ料理の店を開店いたします>とある。
随分永いこと会ってなかったが、そうか、とうとう夢を
実現されたんだ。目出度い。
と言う事で、昨日の昼はお祝いがてら『きじ料理』を
食べに行ってきた。
案内状に記してある地図を見るが・・・全く分からん。
およそ、その方らしくない不備だがその訳は行ってみて
分かった。地図に書きようがないほど山の中だった。
唯一の目印である「菊池女子高」地点で住所を入力、
あとは車のナビ頼りだ。
街中を背に女子高を左手に見ながら延々と山道を登っていく。
ナビがなければ途中で引き返しそうなくらいの山中だ。
途中の目印が、廃校になった「菊池市立東中学」。
その校庭に立っている・・・

ケロロ軍曹♪
ケロロを過ぎてすぐ「水源小学校」に折れる道があるので、
そこを右折。小学校への入り口を通り過ぎた左手に看板が見えた。
『きじの松田屋』

庭に車を乗り入れると母屋から松田さん夫妻が出てこられた。
かわりない笑顔。お元気そうだ。
聞くと、店舗こそ大工に頼んだが後は全て手造りらしい。
夫婦二人でこつこつと造り上げた「庭」はそれは見事だ。
春には花が咲き誇るのだろうなぁ。
菊池市内より海抜で250メートルほど上がるらしく気温も2度くらい違う。
「冬の寒さは厳しいよ」と。

木造の店内は6畳ほどの板間が二間。間は障子で仕切ってある。
予約していたコースは「溶岩焼コース」(3500円)
自家製の梅酒と一緒に前菜が運ばれてきた。
きじのつくねをゴボウに詰めて海苔を巻き焼いてある。・・・旨い。
それから「雉肉のたたき」(胸肉)

鶏肉のようなクセはなくさっぱりとしている。柔らかい。
これならそのまま何もつけずに食べたが旨いな。
高タンパク低カロリーが雉肉の特徴らしい。
テーブルに炭が置かれいよいよ溶岩焼のお出ましだ。

もも身、胸身、ささみの三種類と近所で採れた野菜が数種。
皮目をカリッと焼き火を通し過ぎないようにして塩でいただく。

・・・旨い!柔らかいが歯ごたえもあり、さっぱりしてるがコクもあり。
味わいとしては、鶏肉と鴨肉の中間くらいの感じを受けた。
飲食店に少し卸したりしていたが今はやってないという。
採算が合わないらしい。
未だ試行錯誤で、その内順調に行き始めたらまた卸も始めたいと
言われたので、そのときはウチの店でも扱ってみたい。
その後、サラダ、雉の炊き込みご飯(旨い!)、つくねスープ、
デザート、コーヒーと昼にしてはとても贅沢な食事をすませた。
ああ、・・・・これで酒が飲めてたらなぁ。飲酒運転はいけませんです。
腹一杯になっておいとまする時、奥さんが庭の花を切ってくださった。
「お邪魔でなければ持って行ってください」
旦那の夢に付き合う奥さんも大変なのだろうなぁと思ったが、
嬉しそうに花の説明をしながら切り取る笑顔を見たとき、
いらぬ邪推をしたもんだと恥じ入った。
この夫婦ならばきっと、実現した夢を継続し、育ててゆけるだろう。
それにしても、本当に場所が分かりづらい。
食事中、何本かの電話で場所の説明をされてたが、
「今、どの辺ですか?」の問いに、相手が返答できずに
いるのがよく分かった。
案内板、つけましょうよ。松田さん(笑)
『きじの松田屋』
〒861-1442 菊池市四町分614-2
TEL: 0968−27−1366
定休日:検討中
料理:溶岩焼コース3500円
すき焼きコース3800円
炊き込みご飯コース2000円
寄せ鍋コース3000円
それぞれ単品での注文も可。サイドメニュー少々。
posted by ふるちゃん at 16:08| 熊本

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